XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

MLAにバナナプラグを使う

ループとの接続点にバナナプラグを使う

 ワイヤーMLAの改良である。私は3mmΦのアルミ線を直径1m程のループにしたマイクロループアンテナ(MLA)を使っている。受信性能は思いのほか良くて送信もそこそこ出来る。小さなアンテナで効率は望めないので伝播コンディションに拠ることが多い。部屋の中に設置した状態で移動局ハンティングを楽しんでいる。
  アルミワイヤーを同調用のポリバリコンと接続する部分にこれまでRCAジャックにギボシ端子を加工したものを使っていた。この接続点には結構力が掛かるので何度も抜き差しをしていると緩みが出てきてしまう。アルミ線にハンダ付けするには特殊なハンダが必要なためギボシ端子をかしめることで固定していたのが原因かもしれない。導通不良を起こして動作が不安定になってしまうのだ。
 何とか改良する方法はないものかと探しているとき、面白いものを見つけた。バナナプラグ・ジャックである。それもプラグの接続はワイヤーを差し込んでビスで締め付ける方式なのだ。これならハンダ付けしなくてもしっかり導通を確保できそうである。また、ジャックは端子と一体になったものが多かったのだが、見つけたものはジャックを差し込みの受けだけに特化したシンプルなものだった。
 早速発注して使ってみるとプラグには3mmΦのアルミワイヤーを取り付けることができた。しかし樹脂の部分の穴が結構大きくて不安定であった。そこでゴムチューブを噛ませることで安定させることができた。ジャックにしっかり差し込むことができ導通も安定している。強度的にも1m程のループを形作るアルミワイヤーを支えることに不安はない。 ギボシ端子は車の電装品の接続などに利用されている。一度接続すればそれほど抜き差しする機会はない。そのような用途に使われているのだから私のようなMLAでの使用では接触不良を起こしてしまったようだ。それに比べてバナナ端子はプラグの形状がバネのようになっていて抜き差しに対しても接触面を常に確保するようになっている。これまでもバナナ端子は使っていたのだが、ハンダ付けによってワイヤーなどを取り付けるものだった。ジャックについてもプラグを差すだけでなくターミナルとしての機能を持たせたもので大きく出っ張っていた。今回見つけたものはこの弱点を2つともクリアしているのだ。

 私の場合、2W程度という小さな電力で送信をするQRP運用なのだが、小さなアンテナから出た電波が数100kmから1000kmもの遠方まで飛んで交信ができたときの喜びは大きい。相手局が微かな信号に耳を傾けてくれて、何回も??を繰り返しながらこちらからの信号を捉えてくれることに感謝する。有線のように明瞭に聞こえる通信ではないが強弱を繰り返しながらノイズに埋もれる信号を交換できた時には大きな達成感を得られるのだ。「それでも電波は飛んでいく」ことを実感できる瞬間である。
 微弱電波にはQSBは付きものなのだが、その原因が接触不要であることがないようにこのバナナプラグが活躍してくれることに期待したい。