XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

コードを携帯する

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パラコードを携帯しやすいようにまとめる

 細い紐、細引きなどと呼ばれるコードが手近にあると何かと便利である。束ねる・くくる・固定する・引っ張る・押さえる・持ち運ぶ・・・・などさまざまな場面で使うことができる。しかし、長いがゆえにこんがらがってしまい、いざ使おうとしたとき使えなかったり、持ち運ぶとき嵩張ったり、困ることが多い。
 そこで、持ち運びやすく、使う時には容易に伸ばせるまとめ方を考えてきた。
 まず、【A】身近におけるようにとブレスレットに編んでみた。しっかりと編んでいるので形も崩れにくく、見栄えも良い。しかし、コードとして使うには解くのに手間がかかる。非常用として使えるというレベルだ。また、日常これを手首に付けているのはしんどい。
 次に試したのが、【B】編み込んでまとめる方法である。引き解け結びの連続で端を引けばたちどころに1本のコードになる。しかし、この端の部分の処理がくせ者である。編み始めのところに結びつけておくのだが、結構解けてしまうのだ。また編み込みの回数が多いのでまとめるのに時間がかかる。
 それではと、【C】原点に返り8の字に巻き取って、それをぐるぐる巻くことでまとめてみた。小さくまとめることができ、荷物の隙間にも押し込める。ただし、手近に置く為に吊しておくのは難しい。
 最近思いついたのが【D】2本取りで編み込む方法である。吊すこともでき、自然に解けることもない。コードに戻すのも一瞬である。
① 全体を2つ折りにする
② 2本の端を8の字結びでまとめる
③ 折り返した部分の5cmほどから2本一緒に引き解け結びをする
④ 引き解け結びの輪の中にコードを折り返して入れ、輪を作る
⑤ これを繰り返してコードを編んでいく
⑥ 最後はこの輪の中に、最初の5cm程の折り返し③を通す
この折り返しの部分にカラビナなどの接続器具と使って持ち物に吊るす。(説明書pdf)       
 パラシュートコード(パラコード)と呼ばれる7芯の4mmφを使っている。ナイロンやポリエステルの7芯や9芯の糸を組み合わせ、編組で覆ったものである。柔らかく扱いやすいが耐荷重が250kgと言われかなり丈夫な紐である。しかし、静かに引っ張る力には強いが鋭角なものに触れたり、熱にあったりすると断裂してしまう弱点がある。それでも日常の生活場面でさまざまな活躍をしてくれるコードである。2~3mの長さがあればほとんどの場合、間に合うので、私はそれを上記の方法でまとめてザックなどに付けている。ちょっとしたアクセサリー感覚である。