XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

散策での出合い

shig552016-04-04

各地で桜が満開になってきた。桜を訪ねて散策するのも楽しいものである。毎年この季節になると、こんなにも桜の木があったのかと驚くほどにたくさんの桜に出会うことができる。街の景色が一気に華やかになり、特に川沿いでは桜が連なっていて足取りも軽くなる。

歩いているとお腹が空いてくるのだが、今日は掘り出し物に出合うことができた。なんとも美味しいパンである。場所は川越。伊佐沼の周囲を散策し、農産物販売所に立ち寄った時見つけたパンである。製造者は「パンのかほり」と記されている。地元のお店の様だ。手にした感じがずっしりと重たく感じる。こんがりと焼き上がっていて素朴な外観である。くるみやイチジクなどが練り込まれたものがあり、そのいくつかを口にしたのだが、私の一番のお勧めは「くるみクリーム」である。生地の中にごろごろとしたくるみが練り込まれていて、パンの真ん中にクリームチーズが入っている。くるみの香ばしさとクリームチーズの塩加減がパン生地の香ばしさと相まって絶妙のおいしさだった。重さからも分かる様に、結構な食べ応えである。飲み物とこのパンがあれば軽い食事になってしまいそうなほど十分なボリュームである。
もう一つという場合にはイチジクのパンがお勧めだ。口の中にイチジクの甘さが広がりデザートの様な味わいである。レーズンの入ったパンもあったが、私的にはイチジクの野性味のある味の方が好みだった。

その土地、その土地で人々の様々な工夫が活かされている。大量生産されるわけではないのでマスコミに載ることもないが、その土地の人々にとっては有名なのかも知れない。そんな掘り出し物に出合うのも散策の楽しみである。毎回「当たり」が出るとは限らないが、ガイドブックにも出ていない素敵なものに出合えたらうれしいものである。

今日の昼食にいただいたパンであるが、賞味期限の表示を見ると明後日までは大丈夫そうなので、後日の楽しみのためにもう一つ購入した。今日は紅茶だったが、明日はコーヒーかワインを合わせてみるのもいいかも知れない。小さな楽しみである。