今朝は寒かった。昨日霧雨に少しみぞれが混じるような雨が降っていた。東京では初雪が観測されたという。部屋の中ではそれほど感じなかったが、雨戸を開くとガラス戸がすぐに白く曇る。
出勤で外に出ると吐く息が白い。歩道の落ち葉が縮こまったように固まっている。道沿いのツツジの葉はレースで縁取ったように輝いている。畑はうっすらと白くなっている。霜が降りたようだ。木々の根本には短いながらも霜柱が伸び出している。公園の池は凍ってはいないようだ。コサギが魚をついばんでいる姿が見られた。周りの芝生は白くなっていて陽の当たっているところから濡れた色を見せ始めている。樹脂で舗装された横断歩道橋では路面に幾筋もの白い筋が見える。自転車が通った痕が残っているのだろう。下からも上からも冷やされて凍ってできた薄い氷が車輪に踏みつぶされてできた筋のようだ。
今年のお正月はとても暖かかった。気温が10℃を越える日もあり、防寒着を忘れるような気候だったが、やっと本来の冬になった。やはり、この寒さが本当なのだと思う。まだ、庭に出したバケツに氷が張る状況になっていない。まだまだ寒さは厳しくなり、春を待ちわびるようになってほしい。
地球温暖化への対策が緊急の課題となり、京都議定書以来の大がかりな対応が同意を得たという。先進国や発展途上国など様々な利害があるのは事実だが、温暖化という現象は既に進行を早めている。
個人的には冬の寒さが和らいでくれるのは嬉しい気もする。しかし、地球全体として異常気象の多発やそれに伴う災害の増加、海面上昇に伴う海岸の削減やミクロネシアなどに見られる陸地の消滅などなど、本来、地球が持っている循環バランスが崩れ始め、それが加速度的に進行している。この状況を放置するならば地球での生存を脅かす事態になりかねない。冬は寒く、夏は暑いという、またその土地土地の特色ある気候風土を損なわないことが大事なのだと思う。
南側の窓のカーテンを開け、日差しが部屋の中に届いている。暖房は切った。充分な暖かさである。エネルギーの消費をできるだけ控えるよう工夫し、太陽の恵みを享受し寒さを乗り切っていきたいものである。