XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

ロープワーク練習用

ロープワーク練習用2mコード

 猛暑、酷暑、激暑・・・、暑いという言葉では表しきれないような暑さが続いている。30℃を下らない日が二日間続き、やっと今朝30℃を下回った。それも29.7℃という気温である。窓を開けても、入ってくる風に涼しさを求めることが出来ず、部屋に閉じこもって空調に頼るしかない。就寝時に空調をタイマーでoffにすると、切れてから1時間くらいで目が覚めてしまい、再度電源を入れ直す状態である。中国地方や東北地方を襲った大雨といい、この「経験したことのない」暑さといい、荒々しい天候はまだまだ続いている。

 人間の手の延長として、ロープワークは様々なところで役に立つ。固定したり、引っ張ったり、ものを支えたり、結び方一つで一本のロープが大活躍である。その結び方はこれまでに多くの人々によって工夫され考案されてきた。学び伝えていく文化の一つといっても過言ではないだろう。防災への意識が高まってきた最近では、このロープワークの講習がよく行われている。これまではボーイスカウトJRCなどの青少年団体での指導が中心であったが、街の大人の人たちの関心も高くなってきている。
 10mmφほどの綿編みロープが教材として使われることが多かったが、街中でその固まりを持ち歩くのは勇気がいる。実際、ロープワークを学ぶ場面では4〜5mmφほどのロープが扱いやすいし、長さも2mほどあれば十分である。そこで、気軽に持ち運べてロープワークの練習が出来るようパラシュートコードで2mのものを作ってみた。
 パラシュートコードは以前にもここで紹介したのだが、ナイロンの繊維を束ねたものを7本集め、その周りにナイロンで編んだ外皮を被せたコードである。250kgもの引っ張り強度を持っているというが、ほどよいしなやかさがあり、ロープワークを学ぶのに手頃なものである。「Not Life Line」とラベルに記載されているように命を預けるような用途には適さない。しかし、アウトドアや車の中などでのちょっとした固定や結索には十分使えるものである。

 ロールワーク練習用にこのパラシュートコードは便利なのだが、もう一工夫して持ち歩きがしやすいようにした。写真のように編み込んで、全体として10cmほどにまとめた。そして、ロープとして使いたいときにはすぐに解いて1本のロープに戻るよう、「引きとけ編み」で編んである。リングやフックを編み込んでベルトやリュックなどに付け携帯できるようにした。
 本結び、もやい結び、引きとけ結び、8の字結び、垣根結び・・・・いろいろな結び方を話題にコミュニケーションをとるのもいいものである。頭を使い、指先を使うのは老化防止にも役立つかも知れない。身近にこんなロープを置いておくのはいかがでしょう。