XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

命の尊さ

奇跡の中に生まれて

ロシア西部チャビンスク州で15日午前9時過ぎ、突然、空に現れた火球が強い光を発しながら空中で爆発をし、大きな衝撃波を起こして落下したという。ちょうど日本時間16日未明には直径45m、13万トンほどの大きさの小惑星が地球に最接近して飛び去るだろうという予測がでていたところだった。そのため突然のニュースに驚いたのだが、それとは別の小惑星が地球と衝突したようである。
現地では衝撃波により多くの建物のガラスが割れるなど被害が出ているという。極寒の地なので二次被害が心配される。次第に被害の状況が明らかになってきているようである。
宇宙にはたくさんの小惑星があり、それぞれの軌道で動いている。想像を絶するような広い宇宙のことである。地球や小惑星といった小さな天体同士が衝突するような機会は滅多に起こりうることではない。時間的にも空間的にもとてつもない確率である。それが起こってしまったようだ。

全く別のことである。最近起こった痛ましい事件。命の尊さを教えてきたはずなのだが、子どもに伝わらなかったことが悔やまれる。哀悼と虚しさを禁じ得ないのだが、どうしてそんなことを、という気持ちも拭えない。私の気持ちを察するかのような文章に出会った。そのまま転記させていただく。
読売新聞 「編集手帳」 平成25年2月16日
『地球上に生まれては死んでいった人類の総数はさて? 以前、読者からいただいた質問のお便りを紹介したことがある。若いママで、赤ちゃんの寝顔を眺めて考えたのだとか。「この子の母親になれた幸運は人類史上で私ひとり・・・」◆のちに人類学者の香原志勢さんからご教示をいただき、過去200万年の”累積人口”は約1120億人という試算があることを知った。親と子の出会いは「1120億分の1」の幸運ーーほとんど奇跡であるらしい。◆何を書いても手遅れだけれど、書きはじめた以上は最後まで書いてみる。◆大阪府大東市で小学5年の男児(11)が電車に飛び込んで自殺した。通っている学校が統廃合されることに触れたメモが残っていたという。<どうか一つのちいさな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください>◆いまの学校が大好きで、感受性の豊かな、何事も真剣に考えるいい子だったのだろう。そう思う。思うけれども、きみは間違っている。人類史上でたった一度の奇跡として生まれてきた君が、何かと引き換えになる「ちいさな命」のはずがない。間違っている。』

命の尊さを救命救急の心肺蘇生法訓練という場で伝えようとしている。最初はおもしろ半分でやっている子どもたちでも、「万一の場合にはそこにいるバイスタンダーがその人の命を救うのだ」ということがわかると真剣な顔になってくる。何ものにも代えられない命は大事だということはわかっているようだ。だからこそ、自分の命を大事にすることをさまざまな機会で自覚させたい。限りある命を精一杯生きることを大事にしていきたい。