XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

100円グッズのLEDライト(3)

非常用ライトに改造

 オホーツク海高気圧と太平洋高気圧の間に前線が停滞し、7年前の「新潟・福島豪雨」を上回る大雨になっている。いくつもの河川が警戒水位を超え40万もの人々に避難勧告が出された。土砂崩れや鉄橋の流失、堤防の決壊などが起きている。すでにさまざまな対応がとられているが、被害がさらに広がらないことを祈りたい。自然の力の大きさを今回も見せつけられている。

 100円グッズのLEDライトを改造した工作を以前にも行ってきたが、今回、さらにバージョンを上げた製作である。
 高輝度のLEDに交換することで明るさを増したのが前回の製作であったが、明るさは十分で、LEDを2個使わなくても通常の使用には困らないと思う。そこで、緊急時に所在を知らせられるよう、赤色LEDを組み込むことでより利用範囲を広げたいと考えた。
 視認性を高めるためには明るさと共に動きがあるとよいと言われる。常時点灯よりも点滅している光の方がよく目立つ。そこで、通常は白色LEDで照明の役割をさせ、緊急時など所在を目立たせたいときには赤色LEDが点滅するように回路を組み込んだ。
 PICにプログラムを書き込み、直接LEDを駆動させている。どのような動作をさせるかの切り替えは押しボタンを使う。ボタンを押すごとにモードが切り替わる仕組みである。●白の点灯 ●赤と白の交互の点滅 ●赤の点滅 ●赤、白交互点滅と同時点灯 ●赤、白の同時点滅 のモードとした。視認性を高めるため警報の点灯時には100分の1秒ごとの細かな点滅を入れた。
 PICは12F629という8ピンの小さなものだが、100円ライトのわずかな隙間に組み込むため、さらに小さなフラットパッケージのものを使った。
回路図  プログラム(Hex) 簡単な改造だが、一つ作っておくと便利である。非常用のものは日常でも使っていることでいざというときに役立ってくれるのだと思う。