XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

大震災から1ヶ月

shig552011-04-12

 3月11日14時46分、そのとき私は職場にいた。あまりに長い激しい揺れの中で避難誘導にあたった。何が起きたのか状況を判断するのに時間がかかった。ラジオやテレビなどを頼りに情報を得ると、震源はこの場所からはずいぶん離れたところだとわかった。ここでこれだけの揺れがあったのだから、震源近くでは大変な被害になっているはずだ。大災害が発生したようだということだけがわかってきた。
 ともかく、自分のやるべきことをしっかりやらなければと職員と共に対応に努めた。電話は通じず、交通機関も止まっている。自分の判断で動くしかない。組織の力はたいしたものである。何をなすべきかわかると、職員の一人一人が自分で考え行動を起こしてくれた。
 業務上の対応は夕方にはほぼ終えることができた。それでも、その日職場をあとにしたのは日付が変わる頃となった。

 激しい揺れ、そしてそれに続く大津波原子力発電所の事故と「想定外」のことが立て続けに起こり、信じられない数の人々が亡くなられたり行方不明になっている。一ヶ月経った現在でも行方不明の方々が一万数千名という現実。
 これからの方向は事故の収束と復興ということはわかっている。経済は回していかなければならないこともわかっている。でも、気持ちが高まっていかないのも事実である。こういう時だからこそ、日常の生活ができるよう努め、自分のできることやるべきことを一生懸命やることが大事なのだと思う。
 
 この一ヶ月、まったく書くことができなかったが、動き出さなくてはと思う。被災された方々へ心を寄せて、長期間になるであろう復興への道のりを歩んでいこう。
 一瞬のうちに日常生活を断たれ、苦しさと恐怖の中で亡くなられたのであろう方々のご冥福をお祈りし哀悼の意を表します。合掌