XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

コスモス畑

板倉のコスモス畑

1964年10月10日、東京オリンピックが開会した。この日が選ばれたのは天気の特異日だったからだそうだ。晴天の率がとても高いという統計データから選ばれた。そして、この日は国民の祝日「体育の日」になった。
ハッピーマンデーの政策で、月曜日が祝日となることになり、今年の体育の日は10月11日(月)となった。
天気の方は10日は朝は雨がちであったが、昼頃になって急速に回復し午後からは青空が顔を見せた。そして体育の日になった今日。朝から爽やかな天気になり青空だけでなく夏に戻ったような気温と涼やかな風の気持ちのよい一日になった。たくさんの幼稚園や保育園で運動会が開かれ、かわいい歓声が響いていた。

街を歩いていると、キンモクセイの香りがさまざまなところから漂ってくる。キンモクセイの木は普段目立たないのだが、この時期だけは濃いオレンジの色に染まり、あの強烈な香りで存在を主張している。私にはかぐわしい季節の香りなのだが、子どもたちには「トイレの臭い」と認識されているようで興ざめである。

開花が遅れていたヒガンバナは咲き急ぐように、一斉に開花し、瞬く間になくなってしまった。地方に行くと標高の高いところに少し残っているが、平地での開花は本当に短い期間だけであったようだ。

そして、コスモスが盛りを迎えている。群馬県館林IC近くの板倉に行ってみた。ここのJA群馬板倉の施設に車を預け、その周り一帯のコスモス畑を散策する。見渡す限りのピンクのじゅうたんである。まだ盛りにはなっていないようで、一つ一つの株に勢いがある。花が生き生きとしている。畑の中の畦を散歩するとかすかに香が漂い、気持ちまでうきうきして元気をもらう感じだ。
このコスモス畑は元々は田んぼのようだが、この時期に合わせて種がまかれピンクの花園に生まれ変わる。その広さは想像を絶するほどだ。ヘリコプターや熱気球の遊覧が運航されていて空からもこの景色が楽しめるが、畑の中を散策するだけでもその広さを実感できる。

コスモスは一部を除き、摘み取り自由とのことではさみを持参すればいくらでも摘み取ることができる。私も両手いっぱいのコスモスをいただいてきたが、水を入れるバケツや花を包む新聞紙を持って行かなかったので、すぐにしおれてしまった。それでも家に持ち帰り水切りをすると、水があがり元気を取り戻した。花瓶いっぱいのコスモスが部屋を飾っている。
爽やかな青空の下、ピンクや白、赤紫など柔らかな色が揺れ動く景色を思い出しながら、この季節を楽しんでいる。