XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

気温アラーム

温度アラーム

 熱中症が増えている。熱中症は本来、身体が備えている汗などの冷却機能を上回る暑さになり、許容以上の体温になってしまうことのようである。身体を許容以上の暑さにさらさないようにすることと、発汗による冷却機能や循環機能を阻害しないように水分や塩分を十分に補給すること、通風をよくし発汗による身体の冷却をを効率的に行うこと、基礎体力を維持することなどが必要だとのことである。

 しかし、知らず知らずのうちに周囲の気温が上がって熱中症の危険が増してしまうこともある。そこで、危険な気温環境になった場合アラームを発する装置を作ってみた。

 この装置は単4乾電池2本で動作し、スイッチを入れたままでも数日は大丈夫なので、いろいろな場所で使うことができる。部屋の中で動作させた場合では、朝のうちはLEDが点滅しているが、昼近くになると30℃以上になって赤いLEDが点灯していた。しかし警報音が出る35℃以上になることはなかった。
 車の中に置いてみた。走行中はクーラーは効いているのでLEDが点滅していた。直射日光が当たると点灯に変わり、30℃以上になることがわかった。目的地に着き、エンジンを切ってしばらくして車に戻ると、LEDの点滅と警報音の断続でアラームが作動していた。この時期、駐車中の車の中は大変な温度になるようである。エンジンをかけ、クーラーが効いてくるとやっと警報音が止みLEDの点灯になり30℃台に下がってきたことがわかった。
 簡単な装置であるが、これを作動させておくことで温度に対する意識を持つことができる。最近のように気温が高くなり、私たちの健康に直接関わってくるような状況では「いまどの程度の気温なのか」を常に意識し対応をすることが必要である。
 気象庁の発表する最高気温などのデータはそれぞれの地域の代表値である。気温などの状況は個々の場所の状況によって大きく異なるものである。パーソナルな温度環境を確認するものとして、このような装置も有用なのではないかと思う。