XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

近場のくるま旅

shig552009-05-31

 五月も最終日になった。このところ週末になると不安定な天気で、すっきりと晴れてくれない。このまま梅雨に入ってしまうのではないかと心配になる。
 このところ、車を動かしていないので、ドライブをすることにした。ナビゲーションシステムで「道の駅」を検索する。千件以上のリストが挙がり、近い順に表示された。ほとんどのところが行ったことのある道の駅である。どこか変わったところはないかと探していると、「古道の駅」というところが出てきた。古道とはどんなところだろう。箱根の旧道は歩いたことはある。この近くにも鎌倉古道があり、所々昔の面影を残している。古い道にはなぜか興味をそそられる。早速目的地に設定、車をスタートさせた。
 目的地までは100km以下で、高速道を使えば2時間はかからずに着けそうである。あてなしの旅とは言っても方向を定めなくては動き出せない。道の駅ならその近隣から農産物などが集まっているだろう。葉物野菜は新鮮なものが安価に手にはいるはずだ。
 日曜日、九時を過ぎると車の数も少なく、順調な走行を楽しむ。インターを降り、一般道を進む。ナビゲーションの示す道を走っているがだんだんに道が細くなる。対向車が来ると側溝の蓋の上を走らなくてはならない道だ。こんなところに道の駅があるのだろうかと不安になる。「目的地付近です」というアナウンスがあったのは周りを麦秋の畑に囲まれたところである。辺りを見回しても人家はぽつりぽつりとあるが、大きな建物は見えない。
 「目的地に着きました」というアナウンスが聞こえたのは、何の変哲もない道路上である。とりあえず車を止め、改めて辺りを見回す。すると看板が目に入った。「レストラン・カフェ 古道の駅」数台分の駐車場がある店がそこにあった。「古道」とはの名前だったのである。お目当ての新鮮野菜は売られていない。・・・・・・検索ミスであった。

 そこからまた、あてなしドライブが始まった。そこが八街であったので、「八街と言えば落花生」と名物探しをすることにする。街の中を走っていると専門店があった。定番の殻付き落花生だけでなくいろいろな製品がある。抹茶やコーヒー、黒砂糖、チーズやチリソースなどでコーティングしたものがある。以前食べた「茹で落花生」がおいしかったので探してみると、レトルトパックになっているものがあった。茹でた落花生は採れ立てを茹でるのだが、日持ちがしない。収穫の時期しか食べることができないと言われていたが、レトルトパックすることでいつでも食べられるようになったようだ。ソフトな食感と甘さが魅力の落花生である。
 千葉はスイカの産地でもある。八街でもハウス栽培でスイカが作られているようで、この店にも農家の人がどんどん運び込んでいた。試食させてもらうと、とても甘い。値段もスーパーで売られている「こだまスイカ」と比べても安い。落花生+スイカがおみやげになってしまった。

 帰路、同じ道を通ってもつまらないので、途中の「道に駅」を探しながら帰ることにする。今度こそは間違えないように検索を掛けると、八千代にあるようだ。印旛沼からの放水路沿いにある。ここなら新鮮野菜は手に入りそうだ。
 着いてみると、駐車場は満車状態で、第二駐車場の列に並ぶことになる。しばらく並んで入ることができたが、その入り口に大きな看板がある。「大雨の時は水没します。」たいへんな駐車場である。雨の降らないことを祈りながら車を置き、野菜探しに行くことにする。
 この道の駅の建物や駐車場の配置などは「道の駅しょうなん」ととてもよく似ている。一瞬、デジャ・ビュに囚われたのかと思える程だ。ことによると設計者が同じなのかも知れない。客の動線が交差し、レジが狭く非効率的なところもそっくりである。ただ、品物は豊富で新鮮である。だからこそ、駐車場に入りきれない程の人々が集まってくるのだろう。そしてこの混雑は休日特有のことなのかも知れない。休日の混雑は想定外の設計なのだろう。

 不安定な天気の中でのドライブ。傘がなければ歩けない程の雨が降っているかと思うと、ほんの少し走っただけで路面は乾き、陽射しが出ている。霞が増してきたなと思っていると雨が降り出し、ワイパーを最大にしても視界が遮られ、高速道で50kmの走行規制がかけられるような激しい雨になる。めまぐるしい天気の変化の中の走行になった。洗ってやらないと縦縞だらけの車になってしまいそうである。