新春二日目。恒例の箱根駅伝を見て、本物だからこそ起こるさまざまなドラマに引き込まれる。2区の20人抜きには驚く。このまま見ているとお昼までテレビの前にいることになるので、爽やかな青空の下に出ることにする。
公園を散歩。風はあるが気温が結構上がり、陽射しが柔らかいので寒さは感じない。このところの晴天で地面は乾いていて霜柱やぬかるみはあまり見られない。すでに草の芽が出ていて昨年の正月のような凍てついた冬の厳しさは見られない。日だまりではもうタンポポが花を咲かせている。オオイヌノフグリやホトケノザも小さな花を咲かせている。
やはりこの時期は空気が澄んでいるようで、この時間になっても富士山がはっきりと見える。もう中腹まで雪化粧をしている。青空を背景に白い姿がきれいだ。昨日の初日の出の時には赤く染まった姿が見られたが、この時間にはすっきりとした白い姿になっている。周りには秩父の山々など墨絵のような景色があるが、独立峰で優雅な山容は特別に目を惹く存在である。
湖にはいろいろな鳥たちが来ていた。真っ黒な姿で顔の真ん中に白い筋の入ったオオバン。くちばしの先が黄色いカルガモも群れを作っている。オナガガモだろうか、かも類の雌特有の茶色い地味な羽色の鳥も多い。カイツブリが水面から突然姿を消し、予想もしないところに浮かび上がる。ユリカモメまで姿を見せ、子どもたちから手渡しで餌をもらっている。鳥たちの観察をするのも楽しいものだ。散歩には双眼鏡が必需品である。
樹木の実や新芽を探すのも楽しい。葉を落とし実だけが残っているものがある。ボダイジュは葉の中程から実をつけている。落ちるとき葉が回転翼となって遠くに飛んでいくのだろう。ハナミズキには赤い実を残しているものやすでに円錐型の新芽をつけているものがある。プラタナスの丸いトゲトゲの実が風に揺れているものかわいいものである。
この時期、人気の少ない公園をのんびり散歩をするのもいいものである。