XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

花の命は短いけれど・・・

shig552007-05-04

今日も朝から快晴。気温もどんどんと上昇し、夏のような陽射しになった。
先日の雨で汚れた車を洗うことにする。シャワーをかけてこすると溜まっていたほこりが気持ちよく流れる。こちらのズボンやシャツも濡れてくるが、不快感はない。季候がよく、陽射しが強くなると、感じ方も変わってしまうようだ。冬の寒いときならば早々に諦めて洗車場に向かってしまうところだ。

ニュースではさまざまな観光スポットの話題が流されている。花についての話題も多い。北海道では桜が満開になったようだ。こちらとは1ヶ月のずれがある。桜前線がひたひたと北上し、やっと北海道までたどり着いたようだ。地理的な季節の動きを実感するニュースである。
藤の花のニュースも送られていた。2mもの長さに咲いているという。我が家の庭にも藤が咲いているが30cm程度である。その7倍ほどにも長く咲いているのだから驚きである。別のニュースでは民家の壁に沿わせて設けられた藤棚に「瀧」のように咲き出した藤があるという。壁一面に紫のグラデーションが流れているらしい。我が家でも近くに行くとふくよかな香りが楽しめるので、それだけたくさんの花が咲いていると、さぞよい香りだろうと想像する。
ツツジのニュースもあった。種類によってはもう盛りを過ぎてしまったものもあるようだが、一面に咲いている映像が紹介されていた。緑の木の中に色鮮やかなピンクや白、赤がまぶしい。館林のツツジは木の下を歩けるほど大きな木になっていて迫力がある。根津のツツジは斜面のいろいろな種類の花が咲き、その間を歩くのが楽しい。平成ツツジ園は区立の公園だが日本全国のツツジを集めて色彩と花の形を競い合っている。
「花の命は短くて・・・」と言う言葉があるが、それぞれの花の盛りは短い。2mの藤があるのは個人の庭園なので、入場料は一人千円だそうだ。花のきれいな限られた一時期にしか客が来ないのだから致し方ない金額なのだろう。
あけぼの山農業公園というところでおもしろい植え方をしていた。チューリップの畑なのだが、その球根の根元にパンジーが植えられている。チューリップは花を落としているがパンジーの色が映えているので全体としてきれいな花壇になっている。花壇に管理はバックヤードで季節ごとの花を育て、植え替えていくのが一般的だが、植え方を工夫することで長い期間楽しめる花壇を作るのもよい方法だと思った。
計画的に配置された花壇もすてきなのだが、ターシャ・チューダーの庭のようなさまざまな植物が混裁された所もすてがたい。花も生き物なのだから、花がきれいなときだけ注目するのではなくその生長と変容を楽しみたいものだ。
あるがままを受け入れたいと思っていても、花を求めてしまうのは人間の性(さが)なのだろうか。