XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

絶滅危惧種=PDA

shig552007-01-29

数日で節分。立春がもうすぐだ。それにしても暖冬である。まだ氷が張っているのを見ていない。こんなに気温が上がってしまっているのだろうか。毎日、温暖化のことが話題になっている。省エネルギー、CO2の削減、リサイクル...。実感としてこんなにも地球が暖まってしまっているのなら数十年先のことではなく大変なことだと思う。寒さが厳しくないのは過ごしやすさからは歓迎なのだが、どこか目に見えないところで大きなことが進行しているようで不安を感じる。

電気屋さんに出かけた。電子手帳の液晶保護シートが欲しくて行ったのだが、驚かされてしまった。店員さんに用向きを伝えると、「電子手帳? PDAですね。ありません。PDAそのものがないのです。」というのだ。「そのものがない」よく話を聞くとその商品ジャンルがもうなくなっていると言うことだった。
確かに電子手帳と言われた頃、さまざまな機能が組み込まれ、○通信が出来ます○写真が撮れます○インターネットに接続できますなど競い合っていた。私の場合はスケジュール管理が主な目的だったのでシンプルな機能のものを使い、今も使っている。しかし、これらの機能は今では携帯電話にほとんどが取り込まれている。メーカーとしては携帯電話とPDAを住み分ける理由がなくなってしまったようだ。だから商品ジャンル自体が消滅してしまったというのだ。
技術開発によってこれまで使われてきた品物が忘れ去られていくということはたくさんある。オープンリール、カセットテープ、VTR、フィルムカメラなど枚挙に暇がない。私のPDAは毎日の予定、一年先の予定が入っているので手放すことが出来ない。そのため代替え機や交換電池等の心配をしているのだが、機能としては先を考えなくて携帯電話を視野に入れなくてはならないのだろうか。
オールインワンは一見便利なのだが、一つ一つの機能を考えると使いづらいものである。ヴィクトリニクスのチャンピオンやレザーマンのスクートを持っているが、緊急用でありふだんの作業ではそれぞれの工具を使っている。PDAのシンプルな機能にはそれなりの良さがあるように思うのだが。
売店で扱わなくなり、手にはいるのはネットだけになってきている。動植物だけでなく絶滅危惧種が増えてきているようだ。