XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

コスモス畑

shig552006-10-08

低気圧と台風16号・17号が一緒になり北上。大陸側と太平洋側に大きな高気圧があるため列島に沿って前線が延びている。とてもゆっくりした移動しているため大雨の被害を各地にもたらしている。関東地方は青空が見えるようになったが北西からの風がまだ強い。

群馬県館林市の近く、板倉町でコスモス祭りが開かれるというので行ってみた。関東平野の真ん中あたりに位置し、日本一のキュウリの栽培地だという農村地帯。稲作も盛んのようでまだ少し緑の残った稲が穂を風になびかせている。カントリーエレベータのある農協の施設を中心に祭りが行われていた。東京ドーム12.5個分のコスモス畑。60ヘクタールもの広さがあるという。
まだ満開と言うにh少し早いがたくさんのコスモスが咲いていた。畑になっているのは休耕田である。これだけの広さの田が本来の稲作ではなくコスモスが植えられている。一つ一つのコスモス畑にも個性がある。しっかりと雑草が除かれている田もあればカヤツリソウが一面に生えその中にコスモスが茂っている田もある。要するに人の手がかかっている田とそうではない田がある。生産調整ということでこのような花を蒔くことが行われているのだが、世界的には食糧不足である現状を考えるとしっくりとしないものがある。
昨日来の大雨で用水路には田からの水が逆流している。しっかりと水をためるように田が整備されているようだ。一つ一つの田には畦がしっかりと作られ用水路も整然と造られている。本来なら稲が植えられ黄金の稲穂が揺れているはずの田に、コスモスが風に揺れている。鑑賞するにはすてきな景色だが、こんなに稲作のために整備された田が生産的ではない用途に使われていることは憂わずにいられない。

秋の一日、強風で雲が流されていく。稲穂が揺れ、季節はずれの「ひばり」がさえずりながら上空に上がっていく。秋空を背景にコスモスのピンク色がきれいだった。