XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

キーワード その1

shig552006-07-14

猛烈な暑さがやってきた。日射しは強くないのだが空気がからみつくようにねっとりとしている。35℃を超えた暑さである。光化学スモッグ注意報が出され、濃度も170を超えていた。急な暑さは身体に応える。

気になった言葉がある。「不良債権」と「人生乗っ取り」である。ともに子育てへの警鐘である。
わが子を思う気持ちは、誰しも同じである。我が子へは精一杯のことをしてやりたいと親は自分の食べる物を減らしても尽くすものである。それはそうすることで将来なにがしかのことを返してもらおうという気持ちからではない。子どもへいかにつぎ込んでも、それは回収不能である。すなわち「不良債権」である。子育てとはそうしたものだと、早い段階から認識しておいた方がよい。何かの期待をかけてしまうと、子どもが不幸であり、裏切られたと感じる親も不幸である。

人生乗っ取りは子離れできない親が陥る危険である。子どものためという自覚しかなく、子どもの背中にしがみつき、子どもをコントロールしてしまう。子どもは親が自分のためにやってくれていると思うから、その指示に従ってしまう。どこかで反発するようになればその子は自分の人生を取り戻すことが出来るが、知らず知らずのうちに親の言いなりになり、自分の人生なのか親の人生なのかわからなくなって乗っ取られてしまうことがある。

身二つになったときから親と子は別の人生を歩んでいる。「子どものため」と言いながら子どもの自立を阻害しペットにしてしまっている親のなんと多いことか。付かず離れず、それぞれの人生を歩みたいものである。子育ては楽しませてもらうもの。親の思い通りに子は育たない。