XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

ボート競技

shig552006-05-21

水温む季節。今日は朝から快晴。気温もぐんぐん上がり、汗ばむほどだった。

久しぶりに、ボートの競技場に行ってみた。2000m以上はあるだろうか静水の水面が用意されている。ボート競技はターンすることがないので、こんなに長いコースが必要なのだ。今日もたくさんの艇が練習していた。おしりがやっと入る程度の細さの一人乗りの艇。幅は30cmほどしかないのではないかと思われる。それでいて長さは5m以上あるので、水面を切るようにすばらしい早さである。もう少し幅がある2人乗りの艇。ダブルスカルの艇は2人の息がぴったり合っていて気持ちのよいようにスピードを上げていた。長いオールを1人1本ずつ持ったスウィーブの4人艇も練習していた。こちらは体験乗船なのだろうか、コックスの号令は聞こえるがそれぞれの動きがバラバラで、オールが水に入るタイミングが合っていない。うまい艇はほとんど水しぶきを上げずにオールが水に入り力一杯こいでいるが、初心者の艇は水への入り方が深い人あり浅い人あり、空振りのように水面を滑ってしまう人ありでさまざまである。
私がだいぶ以前に乗せてもらった時も同じであった。オールを同じように水に入れるのは思いの外難しい。また、オールを手首を使って水をしっかり掴むようにかえすのもなかなか難しいものである。
今日練習を見ていてオールが変わっていることに気づいた。オールは木の葉のような形で左右対称だと思っていたが、多くの艇の使っているオールが水に入るとき水面に平行に入るような形になっていた。いかにも水をがっちりと掴めそうな形である。用具の改良がどんどんすすんでいるようだ。
4人の漕ぎ手とコックスの乗ったクォドルプルという艇は高校のボート部でよく使われているようだがスカルなどと比べればスピードは劣るが、チームワークで取り組む楽しさが一番感じられる種目だと思う。ゴールには入りレースを終えた後、首をうなだれ全身で息をしている姿は達成感を味わっているように見える。瞬発力とともに持久力も要求され、なおかつチームワーク・協調が求められるボート競技はやっている方も見ている方もおもしろい競技である。

夏の日射しのような強い日光を浴びながら、きらきら光る水面でたくさんの艇が練習している様子を、のんびり眺めていた一日であった。季節は夏に近づいてきた。