XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

都心の夜景

shig552006-04-28

今日も街灯に映えるハナミズキを楽しみながら帰ってきた。浮かび上がるような色の美しさに見とれてしまう。今日は風も寒さを感じない、かと言って生ぬるいわけでもない、さっぱいした気候だった。こういう日に、夜の花見が出来るのは最高である。

今日は用事があって高層階の建物から夜景を見る機会があった。まだ夜景になる前、大まかな景色を掴んでいたつもりだったが、街の火が入り、一つ一つの窓が輝き出すと、全く異なった景色になってしまう。
六本木ヒルズと東京タワーが並び、新宿のビル群が輝き出す。ドコモの天を突き刺すようなビルの先端が浮かび上がる。サンシャインビルの整然とした明かりも見えてくる。
暗闇も印象的である。代々木公園から明治神宮新宿御苑にかけての一帯が黒く広がっている。
道路のテールライトの赤が鮮やかである。真っ赤な帯のように街の中をうねっている。首都高と一般道が上下に重なって、光が交差している。あたかも街の中を流れる血液のように道路を走る車の明かりが見える。
屋上が明るく照らされたビルがある。フットサルをしているようである。あれほど高いところでのスポーツ。一瞬の違和感。でも、これが都会なのであろう。

今日、六本木ヒルズがにぎわったとのことである。そこに住む人が釈放され戻ってきたようである。ヒルズからも同じような景色を見ているのだろう。毎日自宅からこのような景色を見ている生活。考えることが違ってくるのも当然に思えてくる。
以前、真田城址に行ったことがある。そこからは村の様子が俯瞰できる。村に入ってくる人もそこで生活する人の様子も手に取るように見ることが出来る。領主が城を築くとき、防衛的観点から地形を選ぶというが、このように高所から人々の暮らしを見ることで気持ちの上でも人の上に立つことが出来たのではないかと思った。
ヒルズに生活する人は何を考えているのだろうか。こつこつともの作りをすることなど考えることはないであろう。大きな金をどう動かすか、天下国家を考えているのだろうか。