XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

骨折の治療

shig552006-04-27

出がけに降っていなかったので傘を持たず出勤してしまったら、駅に着く前に大粒の雨が降り出してしまった。降車駅はずっと東の方なので、雨雲が追いつく前に到着できることを祈りつつ、電車に乗り込んだ。降車駅で恐る恐る階段を上がっていくと、地上はすっかり地面は濡れ、傘を差している人々が行き交っている。すっかり雨に濡れた出勤になってしまった。

脛骨と腓骨を骨折した人の話を聞いた。脛骨とは下腿部にある2本の骨のうち太い方で、主に体重を支えている骨である。腓骨はもう一方の細い骨である。その人は転倒した拍子に二本の骨を折ってしまったのだという。
骨折の治療は正常な位置に骨を固定し、骨組織が成長し骨折部分が結合するのを待つのが一般的なようである。二本の骨をどのように固定するのだろうと思ったのだが、すごい方法がとられているのだという。膝部分を切開し、脛骨の中に金属の棒を挿入し、踵部分でビス止めをするのだという。また、踵部分からも腓骨の中に細い金属を挿入するという。
その処置をしたレントゲン写真を見せてもらったが、しっかりと骨の中に金属が写っている。ビスが踵の部分に横に入っている状況は人間の脚とは思えない写真であった。
こうなると、医療という範疇よりも工作という範疇に近いように思えて、ある種滑稽さを感じてしまう。医学とは本当に幅広いものである。

このようにして骨を固定すること1年あまり。骨組織が成長し骨折部分が結合すると、金属をとるための手術を行うのだそうだ。また、膝と踵の部分を切開し、金属の棒を抜き取るのだが、金属を挿入した部分の骨が成長してしまい、抜きにくくなってしまうこともあるらしい。まるで大工仕事のように抜くのだと言うことだが、とてもその場面を見る勇気が私にはない。当然血にまみれた組織に囲まれた部分の作業だろうから、壮絶なのだろうと思うからだ。
ともかく、このようにして骨折が直れば日常の生活に戻れるとのことだった。どのような怪我でも日常生活に困ることになるのだが、骨折は直るまでに大変な時間がかかる。また、体重をかけられないなどの不便な生活が続く。いくら治療法が進んでも、怪我をしないのが一番である。

最近、脚を上げる距離が小さくなったのか、躓くことが多くなってきた。骨折などをしないように気をつけなければ・・・。