XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

高尾山を登る

shig552006-04-13

天気予報では下り坂、曇りの一日だが一時雨になることもあるとの予報。しかし、8時頃には雲も薄くなり薄日が差してきた。
この天気が一日保ってくれればと、出発を決意する。

こんな天気のためだろうか、高尾山口の駅は人もまばら、閑散としている。これならゆっくりと歩けると、琵琶滝コースから登ることにする。地面は濡れているがあまり滑るような状態ではない。エイザンスミレやイチリンソウを眺めながらさわやかな空気の中を登る。気温も丁度よく、汗をうっすらとかく程度である。
沢には蛙の声が聞こえる。姿は見えないが存在を主張した鳴き方である。ウグイスの鳴き声がときどき聞こえる。名前のわからない鳥の鳴き声が高い梢から降ってくる。
最後の階段は、きつかった。行けども行けども階段が続くのには参ってしまう。ここでは息を乱してしまった。
やっと高尾山頂に到着。茶店も営業しており、周辺ではおにぎりを食べている人たちが休んでいる。だいぶ早く出てきた人たちのようである。
さらに一丁平を目指して進む。山桜がまだたくさんの花を咲かせている。木々の間に咲く桜は見事である。階段のある真っ直ぐに登る道ではなく、右から回り込む道を選ぶ。鮮やかな紫かかったピンクが目に飛び込んでくる。ミツバツツジの群落である。満開で株全体が色づいている。その鮮やかさにしばし見とれる。これが見られただけでも、この山に登った価値があると感じるほどである。さらに少し進むと桜をバックにしてもう一つ群落がある。桜が落ち着いた華やかさであるのに対して、ミツバツツジはスポットライトを浴びたような華やかさである。この時期だからこそ、見ることの出来た競演である。
昼食を済ませ、吊り橋コースを通って下山する。あの花たちを見た後では途中の景色は舗装道路の上を歩くような味気ない散策になってしまった。これならケーブルカーを使っての下山でもよかったというのが反省である。